さて、久々に読者の方からの愛機、Eagle Bassのプロトタイプ登場である。ぱっと見、コアの5ピースにも見えるのであるが、なんとネックがウォルナット、ウイングがコアという今までみたことのない組み合わせである。エキゾチックウッドを多用しているB.C.Richであるが、ウォルナットはどうも77年に試験的に導入されて量産されたのは77〜8年のみのようである。当時のカタログに掲載されているオールウォルナットモデルは回路が省略されたものが多い。マホガニーと同様インレイもドットで廉価設定である。 そのような背景で、ウォルナットのコンビネーションモデルは例のビッチプロトのウイングに使用されているのを代表に、このイーグルベースでもネック材として使用している。両者ともプロトであり、量産では見たことがないこれらの組み合わせはどのような意味合いだったのであろうか。 |
遠目の色合いではアッパーウイングとセンターでは区別がつかない。77年は初期型なので、ピックアップレイアウトがフロント寄り、タップも一つでフロントリア兼用のタイプである。 |
スイッチは赤ピン。 |
オリジナルハードケース。 |
インレイはダイヤ。 |
ストラップロックは後付けと思われる。(当時はノンロックのものが主流) |
突起付きのロゴ。 |
ハカランダ指板のうねうね感がなんとなくわかる。 |
バックの方が材の違いがよくわかる。ボトムウイングは明らかにコア。アッパーホーンのストライプ近辺は若干コアのような白飛びが見られるか。 |
この写真でようやくセンターがウォルナットと判別できるか?シールド処理は後で施されているとも考えられるがプロト故よくわからないのが正直なところ。 |
ジャックは交換されている。 |
やはりアッパーウイングとセンターの材の区別がつかない。 |
さて、ここまで引っ張っていよいよヘッド裏。 |
PROTOの刻印。 |
WALNUT/KOAHの刻印がしっかりされている。KOAを初期のカタログではKOAHと記述しているものがある。実物をみていないので何とも言えないが、この刻印がなかったらネックがウォルナットとわかっただろうか? |
風格のある顔つき。 |