File No. 50 Eagle Bass 77557 (うぃうぃさん提供)

さて、今回紹介するのは、何も知らずに店頭で購入した個体が、調べてみたらVintage Fileに掲載されていたという、実に珍しいケースです。せっかくなので、近況のアップデートということで写真も追加してみました。新たな発見に驚いてしまいました。(後ほど)

ヘッドベニアは木目が美しいハカランダ。

ナット裏辺りの塗装はかなりクラックが入っています。

 

ジャックプレートは交換されていてビニールが被っている。

リアピックアップには断線保護と思われる銅テープが貼ってある。

裏で話題のちょーこうかく(笑)を意識されていたとか(*^o^*)。

今回の最大の発見はこれ! フルオリの回路ですが、基板の形が見たことないタイプです。どうもキャビティで暴れないように大きめに作られているようです。しかし、パターンをよくみると、タップスイッチの配線パターンと同じじゃあないですか!これは新発見です!!つまりジャンパーで配線しないで基板の上にスイッチをハンダ付けしてパターンで接続しているのです。この個体でしか見たことないというのはやはり生産性がよくなかったんでしょうね。だってポット交換できないし(笑)


 

 

さて、今回紹介するのは過渡期の仕様として非常に興味深い77シリアルのイーグルベースである。イーグルベースのデビューは76年であり、初期のものはポジションマークインレイが大きなダイヤを二つ横に重ねたような形状、Hi-Aのハムバッカーがついたものが見られる。またタップは一つなのであるが、この個体はそれらの初期の仕様ではなく、後の一般 的な仕様に移行している。今まで77シリアルの多くは76年製と判断しており、またそれらには76の特徴があったのだが、この個体には関してはその特徴がないため、77シリアルであるが77年製になった過渡期のものであると考えられる。また、このマスターボリュームがずれているものは全体の5%位 の割合で 存在しているが、これの最初も77年頃ではないかと思われる。

さらに、File Number 23の78723イーグルベースと比べると面 白いのは、スイッチ類がこの個体は赤ピンではないのに78723の方は赤ピンなのである。それ以外の仕様はほぼ同じ、というのも興味深い。ウイングのカッタウエイも76年とは形状が違うタイプ。

純正のハードケースはネックの支えが重みでつぶれている。やはり'70'sのほとんどはダイヤインレイである。

ヘッドのハカランダは暴れ方が美しい。尖りロゴ。

仕込み角は浅め。

ピックアップセレクターはクリームの背の低いタイプ。ノブはVintage Type。

PタイプX2のピックアップレイアウト。

確かに77557、MADE IN U.S.Aのロゴが。継ぎ木が確認できない。

やっぱりヒールは美しい。コアの典型的杢目。バックの画像はギターと見間違える程似ている。


Vintage B.C.Rich Maniacs!
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