さて、今回紹介するのはVintage Fileでは初登場、ウォルナットのEagle Bassである。Koaに良く似た木目であるが、ややチョコレート色がかかった色目が特徴である。ウォルナットはU.S.の初期のカタログには掲載されているが日本向けのカタログには掲載されていない。ドットインレイや省略された回路から価格は廉価設定であったと思われるが、今これと同じ仕様のものを作ったらメープルよりも高くなるかもしれない 。 |
回路は2Volume 2Tone、ピックアップセレクター、というシンプルな仕様。ピックアップはDiMarzioのPJ 仕様。この写真ではコアともマホガニーとも違う木目がはっきりわかる。 |
この色だとコアといわれてもわからないかもしれない。 |
ヘッドには継ぎ木加工は一切されておらず、ネックとしてボディエンドから完全なワンピース仕様。ペグの日焼け残りからオリジナルの色がわかる。 |
この年代ではロゴの埋め込み処理も手作業で行われいたことがはっきりわかる。 |
バックの木目は柾目調の独特なもの。 |
キャビティはバリトーン用のコンデンサを逃がす加工がされていることからルーター設定は回路によらず共通 のようである。アルミ箔はない。非常にスッキリしている。 |
ある意味PAFである(^^) 。フロントP Bassとざぐり加工。 |
リアのJ Bassとざぐり加工。 |
塗装が非常に薄いため、経年変化による木の痩せと塗装の痩せによりウイング接着部に段差が生じている。 |
こうして比べるとウイングはギターと共用であることがわかる。ネックが長い分ベースの方が大きい印象を受けるのは錯覚である。 |