さて、No.116に引き続き、No.117もなんとビッチのダブルネックである。ご存知の方も多いと思うが、2004年の2~3月はビッチのダブルネック当たり時期だった。管理者がeBayで落札のNo.116の呼び水を受けてその後二本のダブルネックが同時期に出品されたのだ。一本はSerial Number " No.1"と刻印されたもの。そしてもう一本が今回紹介する78年〜79年製のこのウルトラミントの逸品である。NO.1の方は出品者が冷やかし半分で出品したのか$7200までの値を付けてもリザーブに達せず、その後再出品もされていない。 そして今回のものは、日本人が落札したことは明らかになっていたが代行屋経由だったため、正体が明らかになっていなかった。今回このような形で二本連続して紹介できたことに管理者は嬉しい思いでいっぱいである。三本全部日本に輸入できたら、もう狂喜乱舞だったことだろう。 81シリアルのダブルは初めてなので、当初全て初期ロットは79年製と思い込んでいたが#1からのロットに関しては78年製である可能性が高くなった。初期ものの特徴はやはりボディエンドに向かって幅が狭くなっていくローズかウォルナット製と思われるラインであろう。(未だに判別できない。個人的にはローズに思える)写真ではわからないが、この個体に使用されているネジはペグ部分以外ゴールドカラーである。 ハードウェアもVIntageの条件を全てそろえた、殆ど未使用の逸品である。まさに王道の一本であるが、その本数の少なさ故殆どお目にかかる事はない。 |
ツアーケースは純正で用意されていたAnvil製。
回路は、#116と同じである。6弦側は通常のビッチと同様。12弦側はイーグル、モッキンの回路からトーンを省いたものである。そして12/6切り替え用トグルスイッチ。センターで両方オンになる。近年ものは12弦側の回路が大分省略されている。 |
エスカッションは四つともクリームのプラスチック。 ブリッジはバダスで、12弦側にはストリングガイドとしてネジが六本付けられている。アッパーホーンのトラが素晴らしく、角度により表情を変える。 |
トラだけでなく、コア独特の杢も美しい。 |
ボトムホーンのトラも素晴らしい。 |
ストライプが太い分ネック付け根の表情に特徴がある。 |
この角度からも杢がよくわかる。 |
バックの仕様は#116とほぼ同じ。エンド側ストラップロックの位置もウイングではない。ペグはおなじみぐりぐり109C。 |
やはりウイングの杢は凄い。ストライプ幅も独特の雰囲気。 |
突起なしのRロゴ。 |
シリアルは今までのものと違い両方のヘッド裏にそれぞれ打たれている。 |
回路、キャビティも同じ仕様。 |
バックパネル裏には販売元のスタンプが押してある。 |
ケースの外観。管理者のものもほぼ同じであるが、なぜかメーカーが違う。 |
ここから下は出品者から送られてきたもの。 |