今回紹介するのは、80年製のフラッグシップモデル、コア、メープル、コアの王道10弦ビッチである。ビッチは77年に登場以来現在までB.C.Richのフラッグシップであり、B.C.Richの顔というべき存在である。77年以降様々なモデルが登場しているが、それらは決して頂点に君臨すべく開発されたものではない。ビッチは誕生時点で既にフラッグシップになる運命を背負っていたのである。それは価格に明確に差別化してあらわれている。特注やワンオフ、特殊素材を採用した一部のモデルは価格的に上回っているかもしれないが、あくまでもレギュラーラインとしてビッチは最上級なのである。(と思って、本家bcrich.comで2006年のプライスリストを確認したところ、既にハンドメイドは掲載されていなかった。ハンドメイドはすべてカスタムショップ扱いである。) |
80年から多用されたメタルパーツ。その代表としてロッドカバーがあげられる。81年になるとエスカッションも金属製のものが採用されるが、80年ではまだエスカッションは樹脂製である。Rロゴの形状は年代によっても人によっても様々である。 |
80年はクアッドマチックが採用された年でもある。10弦仕様のため、クアッドマチックも専用になっている。ストリングガイドも廃止されている。ノブも81年頃からメタル製ドームノブが多用されるようになる。 |
バックパネルの尖端が尖ったものは81シリアルから採用されている。渦巻きバックの109Cもベストマッチ。ビッチに関してはストラップボタンの位置はバリエーションがないようである。ホールドしたときのバランスが良いため、位置を調整する必要がないのだろう。 |
特徴的な貫通ヘッド。あらためて考えるとかなり大胆な発想である。 |
標準的な仕込み角。ピックアップを外すと80's と書かれているらしいが、未確認である。 |
ゴム脚部分はカットされた上に塗装されているタイプ。これは個体差によるものが大きい。 |
ジャックプレートは極初期のもの以外はすべて角が尖ったタイプ。ウイングのトラ目が良くわかる。 |
回路はフルオリのようである。電池のスナップもオリジナルであることがわかる。 |