File Number 78 Mockingbird 84657(SIDE DISHさん提供)

さて、今回紹介するのはテルさんがふとしたことから知り合ったアメリカ人コレクターより購入した84シリアルのトランスブルーモッキンバードである。シーガルのティールブルーは色自体も濃く緑がかっているのだが、マホに青とメープルに青とではまた発色が全然異なってくる。下地が明るい色の方がより明るい発色になるのだ。Quadmaticにアルミノブ、ブラスロッドカバー、太めのロゴと典型的な84シリアルの特徴を兼ね備えている。ブルーの下に透けて見える木目はプレーンの上品なものである。ピックアップはリアもパフなのか、ディマジオでないのかは写 真からは判断できないが、黒ボビンの組み合わせもこの年代くらいから増えてくる。

この太めのロゴもある職人さんの癖なのであろう。この時期から良くみかけるタイプである。

青にローズかウォルナットのストライプはかなり黒に近い色に見える。

シリアルはヘッドのアールに合わせて弧を描いている。

キャビティ上部に注目。この黒いのはストライプのローズ系の木だと思うのだが、真っ黒に見える。削り方の段差によって幅が異なっているのも面 白い。もしかしてエボニー?

モッキンのヒールは年代によるばらつきが比較的少ない。赤いインテリアのケースも鮮やかな赤が採用されている。

ジャックは金属製。ワンオーナーものなのだが、交換していないとのこと。しかし謎のネジ穴があるらしい。この辺は何度か議論されたポイントだが、真実は工場出荷時の姿を見ないとわからない。

Quadmaticの構造がわかりやすいカット。状態は殆ど傷のないミント。

仕込み角は標準的。

ロゴ入りのケースエクステリア。

モッキンベースとの集合写真。光りの加減でぐっと落ち着いて見える。さて、ウイングはギター、ベース共用だろうか??

アリアと比べるとウイングの形状が全然違うのがわかる。