File No. 49 6st Bich 86350(KAZさん提供)

さて、今回紹介するのは、ウイングのキルトが非常に素晴らしい82年製六弦ビッチである。近年ものはキルトやフレイム材はトップにラミネートされているのであるが、この年代は当然無垢材である。ちなみに最初の六弦ビッチはシャーベル製ボルトオンネックの御存知、Son of a Rich Little Sisterである。本来10弦の副弦用ペグの配置のために大胆にえぐった機能的ボディエンドデザインを与えられたビッチなので、六弦ビッチは元のコンセプトから考えるとナシなのであるが、結果 的にこのデザインに魅了されたユーザーからの熱望に答えたものなのであろう。

メタルトップノブ、Quadmatic Bridge、ブラス製ロッドカバー、シャーラーぺグはこの年代の典型的な仕様。ケースの内ばりが黒いのも共通 。

裏まで綺麗にキルトの入ったウイングが目をひく。パネルは先の尖ったタイプ。ネックはプレーン材で色がやや白い。キルトの出る材はソフトメープルに多く、色目も赤みの強いものなど、同じメープルでも生育している地方により亜種が存在する。

エスカッションは両方ともフロント用の黒。仕込み角は標準からやや浅めか。

ロゴはかなり太っているタイプ。

ヘッドの角度はQuadmatic仕様。

シリアルはかなり深く刻印されている。ペグはシャーラー。継ぎ木はわずかに耳にされている。

ゴム足は塗装の上からついている。

これが問題の回路部分。はじめは電池が三個も入っていたという。。アクティブ回路がフロントピックアップに追加されており、フロントピックアップも内部で位 相が逆になっていた。

これが取り外した追加の回路。正体不明。。。。

ジャックプレートはオリジナル。

ビッチのケースはウイングが広い分他のモデルに比べ横長になる。小物入れのつまみは革、ビニールのものがある。

ヘッドのシールは楽器店の管理用。ビッチのストラップピンの位 置は個体差が殆ど見られない。


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