File No.5 Eagle-81638

Seagullを一通り終えて、今回紹介するのはメープルのEagleである。なにかとコア材が話題になりがちなEagleであるが、メープルも魅力的である。特に立ち上がりの速く芯の詰まった倍音豊かな音はメープルならではである。固いと思われがちな音であるが実際そんなことはなく、個体差による部分が大きい。

Eagleは76年にSeagull~SeagullIIと変遷し、最終的に落ち着いたモデルとして発表される。ビルホーディング氏のSeagullベースのつのが胸にあたって痛い、というクレームに対処して改良された結果 らしい。初期のモデルはタップが一つで、スイッチの頭が赤いものであったが、この78年頃のモデルになるとタップは二つついている。78シリアルのものからこのタップが2個になったものが確認されている。

ロッドカバーは3点留めのタイプ。78年製の初期モデルには一点留めも存在する。ロゴは真中が出っ張ったタイプ。 この個体のRインレイはいかにも手作り、といった感じの仕上げ。(グルーがちょっと多い)

コントロールは標準的な仕様。

この個体は特にネックの仕込み角が深くなっており、ブリッジスタッドの高さは図のように設定しないと弦高が低くなり過ぎてフレットにあたってしまう。

ストライプはエスカッション外に接する位置にある。ストライプの幅は個体によってばらばらであるが、このエスカッションから外にでるタイプはヘッドの上部に継木されている構造のものが多い。この個体では3弦のペグから上で継木されている。

5点留めのバックパネル。この個体の木目は比較的おとなしいプレーンタイプ。

ブースターのアセテートテープを剥がしたところ。部品側の面 。結構シンプル。下に並んでいる緑の部品はバリトーン用のコンデンサである。そのためロータリースイッチにはコンデンサはハンダ付けされていない。

パターン側。当然単層基板。


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