File No.8 Eagle-77075(HANAさん提供)

Eagleのマホガニーは80年代に入ってから塗りつぶしカラーのモデルに多用されていたが、70年代にはナチュラルやサンバーストのものが存在していた。コアやメープルに比べて市場にでてくる本数は少なめであり、この77シリアルの個体は他のものにはない様々な特徴がある。まずドットのポジションマークが目につく。また、カッタウェイの面 取りもその後の年代のものとは異なっている。タップが一つの仕様は現在確認されているものでは77シリアルまでであるが、頭が赤いスイッチのものは78シリアルでも報告されている。ウイングの取り付け位 置はエスカッションの内側。

純正のジュラルミン製ハードケース。旧型のB.C.Richロゴの金属プレートが取り付けられている。通 常は黒い合革張りの木製品が多いが、これはオプションで用意されていたものであろう。非常に重い。通 常の純正ケースも他社製に比べ重いがそれ以上に重い。

コントロールのアップ。

ヘッドのアップ。仕様は他の同年代とほぼ同じ。出っ張りのあるRロゴ、3点どめロッドカバー、インペリアル、ハカランダの化粧板。

ウイングの取り付け位置がエスカッションより内側なので、ヘッドの継木はサイドにごく少ない範囲でされている。写 真からは判断できないくらい継木箇所は小さい。また、この年代のマホガニーモデルに見られる特徴として、シリアルの下部にMade in U.S.Aの刻印がされている。

タップが一つのため、コントロールが占める割り合いが小さくなり、キャビティもその後の年代に比べ狭くなっている。バックパネルの形状もその後の年代と異なる。また、この個体にはストラップロックが採用されていない。

ヒール部の画像。B.C.Richの最大の特長であるヒールレススルーネック。

仕込み角は浅めの設定になっている。さらに、通 常エスカッションはフロント用のものがリアにも採用されているのであるが、この個体についてはリア用がフロント、リア共採用されている。これはオリジナルであろう。

コントロール内部。後期のモデルではバリトーンのコンデンサがブースター基板にハンダ付けされているのに対し、この個体ではロータリースイッチに直接ハンダ付けされている。さらに、このコンデンサのスペースを考慮してキャビティの形状が決められている。


Vintage B.C.Rich Maniacs!
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