File No.9 Eagle-83100

さて、いよいよEagle Koaの登場である。Eagleのデビューは1976年であるが、それまでのSeagullでは主にマホガニーが使用されてきた。このEagleから木目の美しいコア材が使用されることとなった。コアは多孔質のマホガニーに似た木であるが、その独特の木目と希少性、軽量 であること等から人気がある。現在コアの原木はハワイ州の条例により輸出禁止となっており、B.C.Richカスタムショップでも2000年の夏を最後にコアモデルの製造を中止している。 この個体は79年から80年にかけてのものである。

内張りの赤いケース。B.C.Richのケースは年式によって内張りの色が異なっている。81シリアルには青の内張り、82シリアルにはもう少しくすんだ赤系の内張りが採用されている。また、汎用に見える各ケースであるが、ネックの仕込み角や、シェイプにあわせてネック支え部やクッションの形状が異なっている。小物入れの取ってもビニール製、革製のものがある。さらに古いシーガル等には全く異なった仕様のケースが採用されている。

ヘッドストックは一般的な83シリアルのもの。インペリアル、3点どめロッドカバー、突起のないRロゴ。また、ヘッドの継木は上部にされている。

83シリアルの個体は特にストライプの位置が大幅にエスカッションの外側に位 置している。同年代のコアイーグルの殆どがこの仕様である。エスカッションの角がカッタウェイのヒールから落ちる位 に取り付けられている。Number8と比較するとこのカッタウェイの面取り形状が大幅に異なっているのがわかる。

ダイヤインレイ、バインディングなしのハカランダ指板。この個体は特に他の個体に比べネックが細い。

コントロールは標準的なもの。こちらのウイングには美しい杢が入っている。

ディマジオPAF、Dual Sound、ドイツ製のバダスブリッジ。エスカッションはフロント用*2

仕込み角は浅めの設定になっている。

バックの画像。コア独特の木目が確認できる。


Vintage B.C.Rich Maniacs!
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