File No.31 Eagle-83043(kurotetuさん提供)

さて、巷で人気のコア材を使用したVintageであるが、デジマート登場後わずか数時間で並みいるライバルたちの目をかいくぐりkurotetuさんのもとに届いた79~80頃のEagleを今回紹介する。

83シリアルの個体はQuadmaticが採用されはじめた過渡期にあたる。この頃の特徴として、Badass,Quadmaticの混在(83100はこれより若いがBadass)、ロッドカバーが金属製、樹脂製の混在、またQuadmaticもなぜか金メッキでありながら他のパーツはクロームメッキのものが多く存在する。ストライプの幅もかなり広くなっている。コアの色ももう少し濃い個体があるが、着色されているかもしれない。

この個体には多数の問い合わせがショップにあったようで、今後はRichの取り扱いにも力を入れていくとのこと。今後の来日に期待したい。

ケースは83100のものと同じ、純正の赤い内ばりの角ケース。ケースは独特の臭いを持っており、長い間ケースに保管されているとその臭いがギターにうつってしまう。外に出しておけば三日位 で消える。

仕込み角は83シリアルの標準的な浅め。 ウイングの下にロックピンが装着されている。

コントロール類も標準的仕様。ネックの握りはロー側が細く、薄いタイプ。Vintageのネックはそれぞれ個体によってばらばらであるが、このタイプはこの年代に比較的多く存在する。

樹脂製のパネル類もそのまま残っており、状態はかなり良い。ウイングにコア独特の木目の暴れがでていて美しい。

ヘッドの仕様も標準的。インペリアル、継ぎ木は上。

ヒールの形状は殆ど個体差がみられない。カッタウェイは個体、年代によってかなり異なっている。

ジャックプレートは完璧な状態を保っている。

この年代のイーグルのもう一つの特徴は、フロントエスカッションの一弦側の端がカッタウェイからはみだしてついていることである。ネジを閉め過ぎると割れてしまう。ブリッジは若干のメッキ剥がれがあるが、金メッキのブラス製なので仕方ないだろう。

フロントはDiMarzio PAF、リアはSuper Distortion(Dual Sound)。

フィンガーボードは色の濃いタイプ。

 


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