File No.10 Eagle-77375(TAKEさん提供)

今回登場するのは、非常にレアな77シリアルのEagleマホガニーである。年代については76年製と判断するのが妥当であろう、フルオリジナルの個体である。ナチュラルフィニッシュのものはNo.8で紹介した77075があるが、サンバーストのものは今回初めてである。ドットのポジションマーク、フロント、リア共デュアルサウンド、Made in U.S.Aの刻印、ストラップロックなし、がこの年代のEagleマホガニーの特徴である。これだけ状態の良い個体には滅多にお目にかかれない。

内張りの青いケース。ジュラルミン製フライトケースではなく、標準的な仕様のものである。

ウイングはエスカッション内側で取り付けられている。エスカッションは両方共フロント用であるのが77075との違い。

同じサンバーストでも、No.2のSeagullと比較すると、色の使い方が全然異なる。 Seagullはサイドまでサンバーストになっているが、これは普通の中心に向けて明るく変化するサンバーストである。バックパネル、ジャックプレートの状態も非常に良い。

ヒール部の仕上げ。ネックのサンバーストの様子もわかる。エンドピンの形状もロックタイプと比較すると全然異なる。ネックは薄めである。

そして最大の特長はこのヘッドストックのハカランダ木目。非常に美しい。ペグはインペリアル、3点どめのロッドカバー。

U.S.Aの刻印のAの部分がかろうじてわかる。76シリアルではオールドのインペリアルを使用しているものが多いが、77シリアルでは渦巻きバックのインペリアルが使用されている。ヘッドは黒く塗りつぶされているため、継木については確認できないが、おそらくサイドにされているはずである。

この年代の特徴である赤いスイッチ、タップは一つ。

非常に浅い仕込み角。スタッドはほぼ締切った状態である。エスカッションの形状がよくわかる。


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