File No.26 Eagle-77062

今回はVintage Fileではすでに3本目になる77シリアルのEagle Mahoganyを紹介する。 この個体も他の77シリアルマホガニー同様、タップスイッチが一つ、赤い頭のスイッチ、ロックピンなし、ドットインレイ、フロント、リア共DiMarzio Super Distortion(Dual Sound) 、エスカッションは黒といった特徴を持っているが、ストラップピンの位 置がホーンの裏ではなく先になっている点が異なっている。おそらくデビュー年である76年製であると思われるが、塗装が後年と比べ明らかに異なっている。磨いてもピカピカにはならない、塗膜が柔らかい、クラックが入っている、等の点で異なる。

ヘッドストックは一般的なVintage仕様であるが、ロッドカバーが全体に短い。

この年代ならではの贅沢な木目のハカランダ指板。ドットインレイでもマザーオブパールである。

よく見ると、ノブの配列が全体に斜めになっているのがおわかりであろうか。

経年変化で樹脂が変色したピックアップ。

ボディサイドは結構傷んでいる。ジャックプレートは交換されているが、もとの穴はうめられている。

ヒールはやはり美しい。現行モデルはネック根元が盛り上がった形に変更されている。強度を考慮したのであろうか。

ネックとヘッドの境目にクラックが入っている。

シリアルの下にMADE IN U.S.Aの刻印があるのも他の77マホガニーと同じ。

実は回路は2Volume 1Toneに改造されており、スイッチ類は配線されていない。ここまで潔く改造されていると、このままでもいいか、と思ってしまう仕上がり。もとに戻すには、リアのピックアップ配線、バリトーン、ブースターを元に戻す必要がある。それ程困難な作業ではない。

復元した結果。

実はホーンの形状も後年のモデルと異なっている。つのが内側にまがっているのおわかりであろうか。後年のものは外側に開いている。

ネックの仕込み角は標準からやや深め。エスカッションは両方ともリア用である。


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