さて、いよいよBichの登場である。 Bichのデビューについては76年。この個体は80年製のため、デビュー当時とはインレイ、ブリッジ、ロッドカバー等が変更されている。この年代のBichは殆どが3ピース構成であるが、稀に5ピースコアのモデルも存在しているようである。この個体はそれらの中でも特にレアな仕様であるオールコア。師匠もかつて同タイプのものを所有していた。 コア全般に言えることは軽量であるということである。 |
ヘッドストックはこんな感じ。Rロゴは真中に突起のない後期タイプ。このロゴは81シリアルにも混在しているが、80年以降のモデルは全てこのタイプになっている。ロッドカバーは金属製。10弦用のボールエンド部は特に金属補強はされていない。 |
初期のBichはダイヤインレイであったがその後はバインディングなしのクラウドインレイ、ハカランダ指板になっている。 |
コントロールはブースターが2つあるため、上記のようになる。ブリッジはオリジナルのQuad Maticのため、ボールエンドが裏にまわらない。10弦用の複弦は弦押えのないタイプ。 |
仕込み角は浅めの設定になっている。 |
初期のモデルは樹脂の脚が取り付けられている。ウイングの脚が塗装完了後に斜にカットされている。 |
バックの画像。 |
ヘッド裏面。この個体はストライプのない3ピースであるが、ウイング取り付け部がエスカッションよりも外なので、ヘッド上部が継木されている。写 真では2弦のペグの位置。 |
コントロール内部。ブースター、電池とも二個内蔵されているのがわかる。 |