今回のSeagullは強烈にGIbsonを意識した仕様である。さらに年代不詳という謎の一本である。 |
ヘッドのロゴは真中に突起のあるタイプなので間違いなくVintageである。トラスロッドカバーはGibsonタイプの2点止め。ペグもGIbsonロゴの入ったシャーラーである。 |
rod coverを外すと、ネジ穴が多数空いていた。何がしたかったのだろう?ロッドの出口はナットからかなりヘッドよりになっている。 |
かなり使い込まれた個体のため、至るところに変更が加えられている。ピックアップもオリジナルではないと思われる。フロントはMighty Might、リアはディマジオデュアルサウンド。エスカッションはフロントはオリジナルのようであるが、リアは作り直してある。ブリッジ、テールピースはGibson。70年代中期の仕様である。ノブもスピードノブとGIbsonを意識している。コントロールは2ボリューム2トーン、フェイズ、タップ(フロント、リア)となっている。 なぜか、ブリッジ、テールピースとも底面が削ってありGibsonのロゴがない。代わりにMARとサインが入れられている。これはピックガード裏にもみられる。 |
なぜか2ピースネック。他にはない特殊仕様である。2ピースの利点はコストがやすくできること、ねじれに強い(かもしれない)等があげられる。 |
アーチのアールはNo.1と比較してかなり緩くなっている。 |
ヘッドにシリアルはない。黒く塗りつぶされているため継木は確認できない。塗装がすこしむらになっているがオリジナルであろう。 |
この個体ではハーネスはざぐりを入れてピックガード下でとりまわしてある。ネックといいローコスト化が目立つ仕様である。 |
ピックガードに彫られた何かのサイン。年代鑑定に関係あるのか、制作者、所有者のものなのかはわからない。 |
リアピックアップのキャビティに手がかりとなりそうな赤いサインが見えるが。。 |
リアのキャッビディざぐりが少し不自然である。塗装がのっていない箇所がかなり多い。ピックアップ交換の際に削り直したのであろうか?謎である。 また、写真では消してあるがブリッジの下とテールピースの端にマジックでマーキングされていた。テールピースは改造なのであろうか??しかしブリッジのザグリ径はバダスにしては小さい気がする。 |
ボディのコンターの取り方も異なっている。コンターがはっきりしている。また、カッタウェイの形状もNo.1とはことなっていて、77シリアルのイーグルに近い仕様になっている。 |
ネジ穴が内側に突き抜けているため、ネジ穴の位置が変更、それに伴ってバックパネル自体も作り直されている。コントロールはこんなかんじ。 |
かなり深い傷がある。前オーナーは相当気に入って使い倒したのであろう。トップも写 真ではわかりづらいがクラックが多数入っている。ジャックはどうもオリジナルのようである。 |