File No.11 Mockingbird-82369

お待ちかね、コアの79年製Mockingbirdの登場である。Eagle同様76年デビューであるが、79年製のものは初期のものに比べ、ペグ、ピックアップ、 スイッチ等に変更が加えられている。下の写真は76年製シュープリームであるが、オールドインペリアル、Hi-Aのピックアップ、タップは一つという仕様である。

フーチークーさん提供 76年製Mockingbird Supreme

少しくすんだ赤い内張りの純正ハードケース。底部のクッションはMockingbirdの形状にあわせてかたどられているためEagleは入らない。

ヘッドストック。わかりにくいが真中が尖ったRロゴ。標準的な仕様である。

カッタウェイ部にかけてのアップ。指板は上質のハカランダが使用されているが、この年代では標準的な仕様。B.C.Richでは基本的にバインディングのあるネックにはエボニーが使用されている。

ラインはピックアップの外側に位置しているが、83シリアルに比べるとエスカッションからの距離が狭い。フロントはPAF、リアはデュアルサウンド。

標準的なコントロール。

ヒール部の画像。Mockingbirdは独特の形状を持っている。この個体に使用されているコア材は非常に表情豊かで、極端に白くとんだ色彩 変化を魅せている。

3弦ペグ付近で継木されている。余談ではあるが、ヘッド上部の非対称な出っ張り部分の尖り具合はコピーモデルでは真似しきれていない。

この個体は比較的深めのネック仕込み角である。ブリッジのスタッドネジ位 置に注目。

フィンガーボード下のコア材はネックやボディとは別 の木が貼付けられているのがわかる。全てのVintage で採用されているこの構造は師匠曰く、謎である。

 

白く変化にとんだ木目のため、継木の構造がよくわかる。斜に深くスカーフジョイントされている。

このように、それぞれの個体によって全然違った表情を持っているのがコアの特徴である。83605のBichではこのような色彩 変化はない代わりに、木目のそろい方が美しい。 83100のEagleでは杢の出方が特徴的である。81659のSeagullも木目が独特である。

 


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