きりのよいNo.20を飾るのは、TAKEさん提供の82年頃のMockingbird Koaである。 80年代に入ると、細部に仕様変更が発生する。基本的にオリジナルはあくまで木なので、それ以外の細かいパーツ類は購入して組み立てているため仕入れや諸事情によりやむを得ない部分もある。幸いにもブリッジスタッドのピッチは70年代と同じなので、ブリッジを含めた部品交換は容易である。 |
黒い内張りの純正ハードケース。底部のクッションはMockingbirdの形状にあわせてかたどられているためEagleは入らないのは70年代と同仕様。 |
バックの画像。きれいなトラ目がボディセンターに入っているが不思議なことにネックには入っていない。ストラップピンはウイング裏。 |
カッタウェイ部にかけてのアップ。ダイヤインレイにバインディングなしのハカランダ指板。 |
この個体はミントコンディションである。壊れやすい樹脂のパネル類は完全な状態で残っている。 |
ヒール部。Mockingbirdのヒール形状はSeagullにくらべ個体差が少ない。 |
ヘッドストック。ロゴは後期のとんがりのないもの。ブラスの3点止めロッドカバーも80年以降に普及したもの。 |
木目の暴れ具合がコア独特である。継ぎ木は3、4弦ペグ付近。この個体はオリジナルでシャーラーが採用されている。 |
80年代に入るとノブもメタルノブに変更される。 |
ブリッジは自社製。このタイプはバダスに比べ大きくなるが弦交換は容易である。 |
ネックの仕込み角は標準的。 |
ピックアップはフロントがパフ、リアがデュアルサウンドである。両方ともデュアルサウンドの個体は77,78シリアルに多い。 |
このヘッド裏にもMade in U.S.Aの刻印がある。ヘッドの尖りに注目。 |