師匠のコレクション最後を飾るのは、建国記念モデルである。まさに最上級の極上の一本である。当時の日本での定価は178万円という話を聞いたことがあるが、取り引き価格は200万円以上が相場であろう。では引き続き師匠、どうぞ。 '76にアメリカが建国200年を向かえ、それを記念して作成されたもの。建国当時の13州を意味する1 3の星と13の各州がインレイされていて、各州1本づつ計13本の限定物。本機はNew Hampshire のインレイ。この他Massachusetts・Connecticut・Rhode Island・New York ・New Jersey・ Pennsylvania・ Delaware・ Virginia ・Maryland・ North Carolina・ South Carolina・ Georgia がある。このうちVirginiaとNorth Carolinaは日本国内流通していること が確認できている。とすれば国内には最低3本の建国モデルが存在しているはずである。当時マーチン、 ギブソン、オベーションが建国モデルを発売しているが、希少価値・マテリアルとも他の追随を許さな い贅沢なギターある。 ボディ・ネックはハカランダである。重い。'68にフェンダーがローズのTEを作成しているが、あれは インディアンローズであり、ブラジリアンではない。(再発のカスタムショップ製も同じ)因みに現在某 カスタムショップでは金を積まれても出来ないといわれた。 このハカランダはバーナードの父親が「ここぞという時に使いなさい」といってバーナードに譲った古 ―いハカランダであるとのこと。 |
1. コントロールは赤ピンでフロントPUのタップがないもの。このシーガルボディからPUセレク ターが左ウイングトップからボリュームとブースターボリュームの間に移設されその後の BC.RICHアクティブサーキットの基本レイアウトが完成する。 |
管理者コメント:極上のハカランダの木目、凄すぎる。。。 |
管理者コメント:職人の魂を感じさせるインレイワーク。 |
2. ヘッド 他にはないRICHのロゴ。ペグはグローバー150G。シリアルはないが、ある意味ボ ディトップに思いっきりシリアルがあるようなモンである。またわかり辛いかもしれないけど、 ヘッドベニアは2層になっており、トップのハカランダの裏にメイプルが挟み込まれており、か つエッジが面取りされている。(これも通常では見られない仕様である)ロッドカバーはブラスで あるが、もしかしたらブラスカバー採用の1号機かも。ヘッドの接木はかなり低いところから始 まっている。 |
3. バック コントロールカバーもブラス。 |
4. 洒落 建国にシーガルのピックガードを置いてみたんだけど、かっこいいと思わない?なんかグ ッと重厚感が増して引き締まった感じがするんだけど。どうだろう。もっとも賛同を得ても穴を 空けたくないんで、まあ写真だけの洒落なんですが。 参考 バダスの初期物は特許の出願中(P.A.F)であり生産国の刻印もない(これはシーガル、建国のバダス)。 その後USAのパテントが取れてパテントNOとともにMade in Germanyの刻印が入る(これはイーグ ルについていたもの)初期2のバダスはシーガルWネックの12弦側のものでパテントNOのない初期 物だが、Made in W Germanyの シールが貼ってある。もしかしたらもともとは皆シールが貼ってあっ たのかも。 |