File No.17 Seagull W-neck 76005

ここからはお待ちかね、スペシャルモデルの登場である。まずはシーガルのダブルネックから。どんなにこれが凄いか?ここからは師匠のナマのコメントを掲載しよう。では、師匠どうぞ!

こいつはレア!スーパーレアである。因みにスーパーミントコンディション。何本製造されたかは不明 である。ポジションマークがブロック、ボディはチェリーレッドである他はこれと同一仕様のものが、 某ショップで250万円で売られていた。そいつが入荷当時(まだ本機入手前)連 絡をもらい見にいったが(200万でどうか、と言われたがそんな大金だすくらいならヴィンテージの LPゴールドトップの'58を買ったほうがマシだし、そもそもそんな金はないので諦めた)そいつと同一 仕様のものは3本である(BC.RICHの鑑定書も付いていた)1本はBC.RICHのファクトリーで保管。 1本はハワイのコレクターが所有。そして1本がここにあるものであるとのこと。おそらくその流れで 数本作成されたものと思料する。 そんで大発見!前にカタログのコピーを貰ったじゃないですか。でその中の'78年版の白黒の やつにシーガルWネック出てるじゃない。それ俺の今もってるやつみたいだ。白黒なんで分かり辛いと 思うけど、6弦側のヘッドに注目!ロッドカバーの上に缶コーヒーのファイヤーのマークみたいなチョ ロンとした白っぽい部分があるでしょ?その木目が俺のやつと一致してるではあーりませんか。(実は今 日気が付きました)ね?おんなじでしょ?(とすると、俺のに付いていた、なぞのファインチューナー は何だ?カタログのものには付いてねーぞ。まあ今はウザッタイんでとっぱらっちゃったけど)

1. コントロール マスターV マスターT ブースターV トグルスイッチは6弦と12弦の切り替 えSWでセンターだと両方が鳴る。丸ピンはブースターのON・OFF 平スイッチはギターを構え た状態で上がタップ、センターでPUのOFF、下でハムバッカーって言うのが6弦、12弦の各 フロント・リア用で4つ あと1つはバリトーンのオンオフ。PUを瞬時にリアからフロントに換 える、なんていう極当たり前のことが出来ないのでライブでは使えない。かといってスタジオで1 2弦が必要なときは単体の物の方が使いやすいし・・・

2. 12弦側のブリッジ・テイルピース 主弦はバダスにセット。ほんの少しセンターをずらしたス トップバーテイルピースに副弦をセット。市販のリプレイスメントパーツだけを使ってよくこんな 荒業を考え付いたものだと感心するね。ちなみにストップバーテールピースはアルミ製。

3. ヘッド とんがりRロゴにグローバー102C(俗にスターグローバーとか言われているもの)

管理者コメント:美しすぎるヒールの仕上げである。

4. 6弦側テールピース 現在は取り外しているが、私が購入した当初はファインチューナーつきの バダスであった。 これがなぞなんである。 まず、バダスを見ると6弦側と1弦側に小さなねじが付いているんだが、こいつはバダスの傾き防 止に役立っている(マホやコアなんかのやわらかい木にバダスを装着するとヘッド側にブリッジが 傾いてしまうことがママある)ファインチューナーを外しバダスとの接合面 を見るときちんとメッ キされていて、別のファインチューナーつきのテールピースをぶった切ったものでは無さそう。か といってスタッドをかませる穴とかもないのでこれ単体で使えるパーツじゃない。そんでメッキの 色味がちがうのでバダス製とは思えない(MADE IN GERMANYの刻印はある)シャーラー製 に似ているけど表にSのシャーラーマークがない。バダス用のファインチューナーにしては弦間ピ ッチが合ってない。そんでもって、カタログ撮影の状態では付いていない(ことに今日気が付き、 さらになぞが深まった。改造バダスだとしてもファクトリーオリジナルだと考えていたのに) 話は変わるがこのファインチューナー付きのバダスは非常に使い辛かった。弦のエンドボールは弦 そのものをねじって止めている。一方実際にエンドボールが固定された部分とブリッジサドルの距 離が異常に近い。このため弦の端っこのねじったところが手に当たって痛いのである。


Vintage B.C.Rich Maniacs!
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