祝! 50本目!さて、2001年5月から始まったVintage Fileでありますが、年の瀬も押し迫った12月29日にめでたく50本目を迎えることができました。(一つのFile Numberに複数紹介しているものがあるため) わずか7ヶ月で世界中のVintage B.C.Rich Maniaが所有する50本のVintage Richの詳細を紹介できたことに感無量 であります。来る2002年も飛躍の年にしたい所存でございます。 そんな中で、今回紹介するのは激レアのセンターカラードのモッキンベースである。80年頃から様々なカラーバリエーションがラインナップされたB.C.Richであるが、そんなカラードモデルの中の10%位 はソリッドカラーとシースルーを同居させた非常に絶妙なセンスのものが存在する。この80年製モッキンベースはセンターのネック材がメタリックブルーで塗装されているが、これと同じパターンのメタリックパープル、ブラック、メタリックレッド等も確認されている。またセンターはシースルーでウイングが塗りつぶされたものも存在している。 もともとバイク好きのBernie Rico氏であったので、ガソリンタンクをペイントする感覚でこれらのモデルが誕生したと見るのは深読みし過ぎであろうか?通 常イーグル、モッキンのカラードモデルはマホガニーが採用されている場合が多いが、このセンターのみのカラードは材の配置からしてネックはメープルであると考えるのが妥当であろう。 |
オリジナルの赤い内ばりのハードケースをバックにハカランダ、ダイヤインレイの指板。 |
83XXXから本格的にブラスに移行されたロッドカバー。ロゴは突起なし。 |
ウイングには綺麗なバーズアイがでている。ストラップボタンはウイングの裏に移動されている。 |
塗りつぶしのため継ぎ木の位置はわからない。グローバーのオープンバックペグ。 |
この角度でみるとメタリックブルーのマスキング処理が確認できる。ブリッジはBadass(I)に交換されている。ピックアップはP Type x 2。Vintage Bassのピックアップは様々な組み合わせが確認されているが、JJ、Jの一発ものは確認されていない。Hi-Ax2のハムバッカータイプ、PP、PJ、Pの一発ものは確認されている。 |
なんと、メタリックブルーはこんなところまで塗装されている。仕込み角は標準タイプ。 |
ヒールを見ているとなんとも言えない不思議な感覚になる。。。 |
ここで比較用としてテルさん所有の近年もののモッキンベースを見てみることにする。近年ものは無垢のメープルものとラミネートされたものが存在するが、この個体はなんとキルトトップのメープルにトラメープルバックのラミネートというなんともゴージャスな仕様になっている。 |
近年もののハンドメイドは殆どがSupreme仕様であり、ヘッドまわりもバインディングされている。ペグは黒。ロッドカバーは2プライから1プライに仕様変更されている。 |
センターにもキルトメープルがラミネートされている。ノブはVintage Knob。インレイもアバロン貝に変更されている。 |
ネックはプレーンなメープルであるが、ウイングにはトラ杢を使用している。ヒールの形状はイーグル程ではないが若干盛り上がっているか? |
バックパネルも1プライになっている。ストラップボタンは変更していない。 |
ペグはGroverのカバードタイプ。取り付け位置はVintage に比べ外側についている。ペグ自体も小さい。Bernie Rico Sr.のサイン入り。継ぎ木は耳。 |
ウイングのトラが見事な断面。美しい。仕込み角は非常に浅い。添え木がない。 |
この角度でみるとヒールの付け根付近の盛り上がりが確認できる。しかし近年もののギター程ではない。 |
純正ストラップ。
それでは、みなさま、良いお年をお迎え下さい!! |
Vintage B.C.Rich Maniacs!
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