File No. 40 Warlock II 86742

Vintage File初登場のWarlockである。Warlockは1982年にデビュー、ラインナップはスタンダードとWarlock II、そしてスタンダードにはケーラーオプションのトレモロ が存在した。(当時のカタログ)このWarlock IIはそのデビュー 年に製造された数少ないものである。このボディバインディング、片側六連リバースの仕様はWarlock IIだけのものである。更に時代を感じさせるワンハム仕様はその後のヘビーメタルギアになる前兆であろう。その後Warlockはボルトオン仕様、筆記体ロゴ、インポートものといった安価な仕様変更を受けB.C.Richを安物に変える代名詞となっていくのである。但し、この頃のWarlockに関してはまだBernieの情熱が感じられるBichの次のモデルとしての魅力は残っている。シースルーレッドフィニッシュに木目の異なるマホガニーをスルーネック、ウイングにそれぞれ配している。 指板にはハカランダ、ワンハムながらブースターを装備、ボリューム、ブースターボリューム、ブースターオンオフ、トーンというコントロールになっている。

美しいハカランダ指板。バインディングの処理に塗料がのっているところは手作りを伺わせる。ドットインレイ。

シンクロアームを搭載しているため仕込み角はゼロ。従って他のモデルと異なり添木は介在されない。

ゴールドカラーのシンクロナイズドトレモロユニット。アームの可変幅を稼ぐためにアームが斜めにささるようにブロックにネジがきられている。そのため、アーム装着時はブリッジを浮かさないとボディにあたってしまう。ピックアップは黒のディマジオ。仕込み角がゼロのため、セッティングはかなり低くなる。

ノブは後期タイプ。シンプルなコントロール。

日焼けしている部分の方が色が濃い。

仕込み角ゼロ、シンクロアーム搭載のためボディはかなり厚くなっている。しかしヒール処理はハンドメイドスルーネックのため美しく仕上がっている。演奏性も申し分ない。

ペグはシャーラー。シリアルは横に刻印。ヘッド上部にマホの継ぎ木。

バックパネルは弦交換を容易にするため穴があいている。

目立つ傷は殆どないミントコンディション。

コンターも深くストラトに近い印象を受ける。

トレモロブロック。バネは三本、ユニットはボディに密着。

壊れやすいジャックプレートも完全。

エッジも完全。

バリトーンがないので このブースターを解析すれば完璧か?

片側6連リバースヘッド。 ロゴは突起なし。近年のものや筆記体に比べ高級感がある。

Pickupはディマジオの刻印だけで型名は不明。

日焼けが良く分かる。

 

 


Vintage B.C.Rich Maniacs!
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