さて、今回紹介するのは本邦初公開、オリジナルのWaveギターである。Vintage Guitar Magazineの記事によるとデビューは1983年となっているが、File Number32のフランクフルトモデルで既に82年にWave Bassは存在することが確認されていたが、この個体はさらに古い81年製である。オーナーのFukuさんは、1983年4月にお茶の水の某ショップでusedのこのWaveを購入された。当時の「The 楽器」というギターの雑誌が特別版でだされたときにこのWaveについて日本に4台しか輸入されていない、と紹介されていた(らしい)そうで、そのレアさに惹かれ購入し現在まで所有されている。年代的にも極初期のロットであることは間違いなく、お茶の水の某ショップでは日本製廉価版のB.C.RicoのWaveでさえ20万の値段がつけられている。(2003/Feb現在)管理者も未だ本物をこの目で見たことはない。その美しいバーズアイメープルに独特のデザインが目を惹く。重量 バランスを考えたデザインが以下のBernie Rico Sr.のコメントから伺える。 ”ウェーブベースは今までデザインした中で最高の出来だった。厚み、幅、そしてあの配置。重量 が広範に分散されて最高の倍音が得られるんだ。” |
イーグルから派生したと思われるデザインであるがホーンやボトムの大胆なデザインが素晴らしい。パーツはちょうど移行期の典型的仕様で、Vintage KnobにQuadmatic、ブラスのロッドカバーという組み合わせになっている。 |
ダイヤインレイ、ピックアップはPAFとDual Sound。ストライプは離れ気味。 |
バックにも派手なバーズアイがでている。 |
この角度から見るとエッジの処理がよくわかる。 |
このウイングの彫り加工も手がこんでいる。ちなみにB.C.RicoのWaveはこの部分の加工は省略されつるんとしている。 |
84213のシリアルにぐるぐるバックのインペリアル。 |
キャビティ内部の処理も81年の典型的なもの。スイッチクラフト製トグルスイッチ、ツバメ無線製ボリュームポット、オレンジの電池コネクタ、ブースター基板に内蔵されたバリトーンコンデンサ、等。 |
しっかりしたRロゴ。ブラスのロッドカバー。 |
仕込み角は標準的かやや深め。 |
Quadmaticのスタッドは頭が小さい初期型。 |
全体象。 |
なんとシリアルが手書きされ日付けがスタンプされている。Birthdayページの履歴から1981年1月29日製であることがわかる。これも初期ロット故であろう。 |
Vintage B.C.Rich Maniacs!
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